診療コンセプト

歯を失う「本当の理由」を知っていますか?

宮崎県延岡市の歯科医院、竹尾歯科のモットーは「できる限り削らない」「抜かない」「被せない」歯科治療を患者様に提供すること。
こちらではなぜ当院がこうしたモットーを掲げているのか?診療コンセプトを詳しくご説明します。

患者様の大切な歯を守るために~竹尾歯科の診療コンセプト~

残念ながら、この日本では「予防のために歯医者に通う」という考え方がまだ浸透していません。「銀歯が外れた」「歯が痛い」「抜けてしまった」といった何らかのトラブルがあったとき、また学校健診や健康診断で治療が必要と言われてはじめて、「歯医者に行かなくては」と思い立つ方が大半ではないでしょうか。

このことが、「80歳で平均5本しか歯が残っていない」というこの国の現状を招いているのです。

日本はむし歯罹患率が先進国の中でもっとも高い国です

日本はむし歯罹患率が先進国の中でもっとも高い国です

日本では「早期発見・早期治療が大切」「歯みがきでむし歯予防を」と言われてきました。何十年も前から学校健診も行われています。それにもかかわらず日本のむし歯罹患率が他の先進国にくらべて高い理由は、「予防」の考え方が浸透していないからに他なりません。

そしてこれは「むし歯になっても治療すれば大丈夫」といった簡単に済ませられることではないのです。たとえどんなに腕の良いドクターが質の高い治療をしても、むし歯を「削る」治療を行う以上、歯がもとの状態より脆くなってしまうのは当然。歯へのダメージが蓄積されていきます。

歯の寿命が短くなる本当の理由は何か?

歯の寿命が短くなる本当の理由は何か?

抜歯に至る理由として全年齢を見渡すと歯周病が多いのですが(老人国家の日本ですから当たり前のことです)、私は50歳までで見れば「むし歯治療の繰り返しで歯を失う」という理由が一番多いと考えています。

分かりやすく例えていうならば、タイルに目地があるイメージをして頂くといいでしょう。もともとの歯と被せ物は素材が全く違うので被せ物をすることにより目地が生まれてしまいます。そして、そこに細菌が存在し治療を行ったからといって完治しないのが事実です。
30年以上の臨床経験を通して、「何も治療していない歯」は残り、「早い時期に削る治療を受けた歯」ほど早く抜けてしまうということに気づいたのです。むし歯の治療を繰り返せば、いずれは神経を取ることになり、最終的には抜歯を余儀なくされます。予防の考え方が浸透していない日本には、こうした経過で歯を失う方が本当にたくさんいらっしゃるのです。ですから、当院では削らない治療を推奨しています。

むし歯は「削らない」「抜かない」「被せない」が大切

むし歯は「削らない」「抜かない」「被せない」が大切

オーバートリートメント、簡単に言えば「治療のしすぎ」による「削りすぎ」「抜きすぎ」「被せすぎ」はむし歯になっている歯の寿命を縮めてしまうだけでなく、その周囲にある他の歯にも悪い影響を与えることも。そのため当院ではできる限り「削らない」「抜かない」「被せない」を心掛けています。
もちろんむし歯を放置するというわけではありません。定期健診にしっかり通っていただき、むし歯を進行させないように様子を見るのです。そしてフッ素を用いることで歯質を強化してむし歯の進行を妨げます。むし歯を予防する定期健診。また、もしむし歯があっても様子を見て進行を食い止める定期健診。「早期発見・早期治療」ではなく、「超早期発見・経過観察」これが当院の大きな特徴です。

また、むし歯には進行しやすいむし歯とそうでないむし歯の2種類がありますが、むし歯だからといって全て治療する必要はありません。むし歯の違いを見極めて、進行しやすいむし歯に対しては抗菌剤を用いて進行を食い止める治療を行い、進行が遅いむし歯に関しては経過観察といった各むし歯に応じた適切な処置を施します。ただし、審美的に問題がある場合は、このかぎりではありません。

「できるだけ削らない治療」や設備の充実は当たり前

「できるだけ削らない治療」や設備の充実は当たり前

患者様に安心して歯医者に通っていただくために、できるだけ削らない治療を心掛けることは当たり前。基本的に当院では、神経を抜く治療は行いません。なぜなら神経を抜いた歯は、将来確実に無くなってしまうからです。むし歯に感染した部位を削るのではなく、当院では抗菌剤を使ってむし歯菌に対して抗菌・殺菌を行うので、それで痛みは消えます。神経があれば歯の中に新たな歯が再生されます。しかし神経をとるということは、ドライフラワーのようなイメージで、歯の色が変わって、簡単に崩れてしまいます。ゆえに当院では、ゆっくり時間をかけて神経を残す治療を行っております。

ちなみに学校健診で歯の不具合を伝えられたからと言って、何も考えずに治療に臨んでしまうと最初に歯が削られてしまう原因となってしましますので、すぐに削るのではなくセカンドオピニオンとして当院にご相談ください。

さらに当院では集中治療が必要な場合にも対応できるよう、オペ室も完備しています。インプラント治療においては「噛めるようになる」ではなく、周囲の歯にいかに負担をかけないようにするかを重視。インプラント治療ができることは当然として、その先、患者様の他の歯を守っていくことを大切にしています。

お口から全身の健康を守る

お口から全身の健康を守る

たとえば噛み合わせの乱れを整えることが認知症や全身疾患の予防につながることもあります。一般的に保険診療では銀歯で治療しますが、金銀パラジウム合金を使っているのは日本だけです。銀歯の患者様に金属アレルギーの検査を行って頂くと90%以上の方に陽性反応が出ます。金属アレルギーは、皮膚アレルギーだけでなく内臓疾患・慢性病の原因とも言われております。ゆえに当院では、できる限りメタルフリーの治療を推奨し、現在入っている金属の除去にも対応しております。また銀歯をメタルフリー素材に替えることで食育と噛み合わせの面から健康状態の維持・改善をしたりすることもできます。

つまり、お口の健康は全身の健康につながっているということ。当院では患者様のお口から、全身の健康を守っていけるような歯科医療の提供を目指しています。

医院内観

診療スケジュール

休診日:日・祝日・木曜、土曜午後
△:09:00~13:00

〒882-0803 宮崎県延岡市大貫町3-970-1